12月雇用統計の予想

 1月10日に発表される12月の雇用統計は、失業率は3.5%で前月比横ばいの予想となっています。非農業部門の雇用者数は、伸びがやや鈍化して16.4万人の増加にとどまりそうです。平均労働賃金の予想は前月比+0.3%、前年比+3.1%。

 非農業部門雇用者数が予想通り+16.4万人とすると、3カ月間の平均は19.5万人になります。これはFOMC(米連邦公開市場委員会)が「雇用市場の安定状態」と考える11.5万人から14.5万人増加のはるか上をいっています。

 米中貿易協議は、まだ第1段階とはいえ合意が確実になったことで、一時不安視されたような雇用市場の急速な冷え込みのリスクは遠ざかったといえます。むしろ、雇用統計は強くて当たり前ということで、FRB(米連邦準備制度理事会)も全く心配はしていない様子。FOMCは「利下げ必要なし」の判断を維持することになるでしょう。