「成長株優位」と「割安株優位」は循環する

 近年は、成長株優位の相場が長期化しています。割安株を買っても、なかなか報われない展開が続いています。ただし、歴史的に見ると、日本株市場では、割安株優位の期間が長かったことがわかります。

 いずれにしろ、成長株優位と割安株優位は、交互に繰り返します。成長株優位の相場では、成長性の高い銘柄のパフォーマンスが良く、成長性の低い銘柄のパフォーマンスが低くなります。わかりやすい相場です。

<成長株優位・割安株優位は循環する(イメージ図)>

(出所:筆者作成)

 成長株相場が行き過ぎると、割安株相場が始まります。買われ過ぎた成長株が値下がりし、堅実経営の割安株が買われます。成長性の低い銘柄の方がパフォーマンスが良いので、一般的にわかりにくい相場と見られます。

 これから、日本株はどうなるでしょうか? 私は、長期的には、成長株優位が続くと思いますが、短期的には、割安株が盛り返す局面があると考えています。大型割安株に、配当利回りが4~6%に達するものが増えており、いくら成長性が低いといっても、売られ過ぎと考えられるからです。