本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.13円
↓下値メドは108.64円
今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
ポンド、まだまだ上昇ポテンシャルあり?
先週12日に行われた英国の総選挙は、ジョンソン首相の保守党が単独過半数となる365議席(過半数326)を獲得する大勝利に終わりました。この結果を受けて13日のマーケットではポンドが急上昇。ポンド/円は3月20日以来となる147.96円まで、ポンド/ドルは約1年7カ月ぶりの高値をつけました。
最大野党の労働党は203議席しかとれず敗北。惨敗の理由はコービン党首の戦略ミスだといわれています。労働党の支持層である労働者階級の多くは、EU(欧州連合)残留よりも離脱を望んでいたのです。ところが、保守党のジョンソン首相がブレグジット路線を打ち出しているため、コービン氏は明確な争点を見つけられないうちに、労働党に対する失望票が保守党へと大量に流れて出てしまったのです。大敗の責任をとってコービン党首は辞任を表明しています。
英国は来年1月末にEUを離脱することがほぼ確実となりました。その後、英国とEUは離脱前の状態が維持される「移行期間」に入りますが、この期間は2020年末で終了します。本当の意味でのブレグジットは1年後。移行期間中に英国はEUとFTA(自由貿易協定)を締結する必要があり、それができなかった場合は移行期間終了後に関税が発生することになります。つまり、「合意なき離脱」をするのと同じような状況になってしまうのです。EUと他国との貿易交渉は通常、数年間かかるといわれています。そう考えると来年12月までの移行期間は短すぎます。合意なき離脱のリスクが高いといわれるのは、これが理由です。
とはいえ、短期的にはリスクオン。ブレグジットの不透明感を理由に控えられていた投資が復活することが期待されています。ポンドは、年末のポジション調整がでるとしても、上昇は来年も続くと考えます。
今週は英国のCPI(消費者物価指数)、小売売上高、GDP(国内総生産)など多くの経済指標があります。さらにBOE(イングランド銀行)政策金利の発表もあります。ブレグジットが確実になったことを受けたカーニーBOE総裁の発言にも注目。
今週のマーケットもポンドが主役になりそうです。ポンド/円の位置情報については、「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
13日のドル/円のNY市場終値は109.35円
12日の終値に比べ0.05円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く - 高橋尚子 元マラソン選手
各国・各通貨トピックス
ドル:
米中貿易協議、第一段階を「部分」合意。中国は農産物輸入数量にコミットせず
米下院がトランプ氏の弾劾訴状案を可決。罷免の可能性は低く
米国の製造業に回復の兆し
NY株式市場:
先週の株式市場:ダウ平均+0.43%、S&P+0.73%、ナスダック+0.91%
今年の株式市場:ダウ平均+20.61%、S&P+26.41%、ナスダック+31.64%
ポンド:
英選挙は保守党圧勝。英国は来年1月31日までにEU離脱へ
英選挙結果 保守党365(過半数326)、労働党203、SNP48、自由民主党11、DUP 8
スコットランドの独立支持政党が議席伸ばす
労働党は1935年以来の大敗。コービン党首は辞任を表明
労働党の敗因はブレグジット政策の欠如
ユーロ:
ヨーロッパの消費者の60%が「買い物はオンライン」
NY原油先物:
NY原油先物60ドル台、が約3カ月ぶりの高値。米中貿易合意を好感
ロシアの原油生産、OPEC(石油輸出国機構)+のコンプラを8カ月連続違反
11月の中国石油輸入量、過去最大に
南アランド:
第3四半期GDP ▲0.6%に縮小。財政問題さらに悪化を懸念
11月消費者物価指数 前年比+3.6%
その他:
グーグル、米国内の今年検索数1位は「ディズニー・プラス」
ナポレオン一世のブーツが競売に、予想価格は約960万円
インド国民の半分が、少なくとも1回は賄賂を支払った経験