本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.61円
↓下値メドは108.01円
今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
ユーロ、そろそろ動いて!
4日(水曜)のドル/円は小反発。トランプ米大統領が、米中貿易交渉の期限を「来年の大統領選後まで延期」してもいいとの発言でマーケットが一気に悲観モードに傾いたのですが、海外時間に「対中関税の一部撤回でほぼ合意」のニュースが出るとマーケットの不安がいったん後退しました。
東京時間に108.43円まで売られたドル/円は、NY時間に108.96円まで回復。しかし109円には戻せませんでした。12月15日の関税発動期限日のトランプ大統領の決定を聞くまでは動けないといったところ。どうやら「交渉合意は来年に持越し、関税も再延長」ということに落ち着きそうな感じですが、まだ油断はできません。
結果を見るまではドルを安心して買う状況ではないということで、ユーロに出番が回ってきました。この日は対ドルで1カ月ぶりの高値となる1.11ドル台乗せ。フランスがトランプ大統領の貿易戦争の新たな標的になってしまい上値も重かったのですが、ようやく動きはじめたユーロには注目。
トランプ大統領はフランスに対してデジタル課税の報復として、ワインなどフランス製品に最大100%の関税をかけるといっています。ドイツにはNATO(北大西洋条約機構)への拠出金を増やさなければ、貿易措置を検討すると脅し。フランスは「米国に対して報復関税の準備はできている」と反発しています。
ドル/円に関しては、年末の北朝鮮の地政学リスクも気になります。その前に、明日は米11月雇用統計の発表。詳しい解説については、ぜひ「雇用統計、順調の謎。11月米雇用統計 詳細レポート」をご覧ください。
12月のユーロ/円相場は、ユーロ高(円安)、ユーロ安(円高)のどちらへ?
11月のユーロ/円の高値は121.30円(11月05日)、安値は119.25円(11月14日)でした。11月の値幅は2.05円。10月の終値に比べると11月の終値は23ポイントのユーロ安/円高。1日の最大値幅は0.97円、最小値幅は0.27円。平均では0.57円でした。
12月のピボットは120.39円。まずは、このレベルを基準に、相場がどちらを向いているかを判断します。ユーロ/円が120.39円より上にあるならばユーロ高(円安)優勢、下ならばユーロ安(円高)優勢だと、大まかなトレンドを確認します。
ユーロ高方向の最初の目標は、11月高値121.30円。そして、その少し上に位置する10月高値121.48円。ユーロ/円は、過去2ヵ月121.50円手前で上昇が止められています。このゾーンは重そう。ただ、抜けることができたら、122円台はあまりチャートポイントがないので、7月高値123.35円を目指して一気に上昇する期待もあります。
ユーロ安方向の最初の注目レベルは、11月安値119.25円。その下の大きなサポートは10月安値115.87円になります。
ユーロ/円、ユーロ/ドルの詳しい位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
04日のドル/円のNY市場終値は108.87円
03日の終値に比べ0.25円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。
今日の格言:
地獄は地獄を呼ぶ(一つの過失はもう一つの過失に結びつく)
各国・各通貨トピックス
ドル:
グーグル創業者のペイジ氏、親会社AlphabetのCEO退任へ
トランプ大統領「中国との取引成立は、私が成立させたいかどうかだ」
米通商代表部「デジタル課税の報復として、フランス製品に24億ドルの関税をかける」
ロス米商務長官「15日に対中関税を発動する予定」
エコノミストの予想は間違っていた。貿易戦争の影響は一時的なもので済まないおそれ
2020年選挙、民主党が共和党より多くの選挙資金集める
ユーロ:
フランス財務相「米国がフランス製品に関税かけるなら、EUは報復の用意がある」
フランス経済相「我々はデジタル課税を撤回する必要はない」
ドイツ11月IFO企業景況感、ドイツ製造業の悪化が鮮明に
ドイツ、「欧州銀行同盟」実現に向け「欧州預金保険」設立を受け入れ
トルコリラ:
エルドアン大統領「トルコはS400を諦めないとトランプ大統領に伝えた」
ロシア製ミサイルレーダーのテストを首都アンカラで開始
南アランド:
来年2月までに財政支出を削減できなければ、格下げの可能性
国営電力会社エスコムの業績回復には数年かかる
その他:
タイバーツがアジア通貨の「安全資産」。政治の安定と経常黒字が好まれる
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