本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.78円
↓下値メドは107.62円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
117円それとも123円?
動き始めたユーロ/円、今月の上下のメドを考える
12月3日(火曜)のドル/円は大幅下落。米中貿易交渉の行方を悲観して109円台から108円台半ばへ一気に急落しました。NY株式市場でダウ平均は280.23ドル安と大幅続落、金価格は急上昇しました。トランプ大統領が「米中貿易交渉は2020年11月の大統領選挙後でもいい」という態度になったことが理由でした。
米中は「貿易交渉」から「貿易戦争」へと逆戻りしました。マーケットは、貿易交渉は合意間近と信じていただけに驚きも大きく、ポジション見直しが急務となってきました。トランプ大統領の署名によって米議会が「香港人権法案」法律を成立させたことも一因かもしれません。それでもドル/円がまだ108円台で踏みとどまっているのは、そうはいっても、トランプ政権が大統領選挙までに、なんとかまとめるだろうという期待が残っているからでしょう。
第1段階交渉の焦点は、中国が米国からどれだけたくさん大豆を買うか、ではなくて、米国が対中関税を撤廃するかということ。しかし、この可能性も今では低い。米国は制裁関税を「予定通り発動」というニュースが流れています。12月15日関税発動が決定的になれば、マーケットの雰囲気はさらに暗くなり、FRB(米連邦準備制度理事会)「利下げ」の可能性も再浮上するでしょう。
ドル高を支えてきた米中合意期待が消えてしまうことで、恩恵を受けるのはユーロ。マネーがドルからユーロに流れると考えられます。しかし、トランプ大統領は中国との交渉不調のイライラを欧州にぶちまけ、フランスに対してはデジタル課税の報復として、ワインなどフランス製品に最大100%の関税をかけると発表。ドイツにはNATO(北大西洋条約機構)への拠出金を増やさなければ、貿易措置を検討すると脅しています。欧州も黙っているわけではなく「米国に対して報復関税の準備はできている」と、双方の関係はエスカレートしています。
ユーロが素直に上昇、とはいかなそうですが、材料が集まり、動きだしたユーロに注目。ユーロ/円の詳しい位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
03日のドル/円のNY市場終値は108.63円
02日の終値に比べ0.34円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
相場は頭がいい人が勝つわけではない。大半のトレーダーには、天才性ではなく長い年月と失敗が必要なのだ。 - タートル流投資の魔術
各国・各通貨トピックス
ドル:
ブルームバーグ社は売却か。大統領選で
FRBは経済環境が悪化したらためらわず利下げする
トランプ氏に更迭されたボルトン氏がツイッター再開。ウクライナ疑惑で爆弾発言も?
バーキン・リッチモンド連銀総裁「利下げを止めるちょうどよい時期」
円:
ドイツSPD党首選、連立懐疑派が勝利。連立継続の是非を協議へ
SPDが連立離脱なら、ドイツは前倒し総選挙の可能性
ユーロ:
フランスが12月5日にストライキ。年金改革に抗議
ラガルドECB(欧州中央銀行)総裁「ECB政策枠組みの見直しを近い将来開始する」
ポンド:
BOE(イングランド銀行)「英経済成長に下向きリスク」
労働党の人気が高まる一方、保守党支持は横ばい
英総選挙で労働党はYouGov調査より議席を伸ばす可能性
豪ドル:
RBA(豪準備銀行)、政策金利を0.75%に据え置き
その他:
アメリカ人の約半数が幽霊や悪魔の存在を信じる
サンフランシスコでは、世帯収入1,300万円以下は「低所得者」
もし米国にインフレがやって来るとすれば、食料品