1月の株主優待銘柄

 新年初の1月末の優待は、1月29日(水)が権利付き最終日です。30日(木)が権利落ち日、31日(金)が権利確定日と、休日をはさまない日程になります。優待権利を獲得するには、1月29日(水)の権利付き最終日をまたいで30日(木)の権利落ち日まで株を保有している必要があります。

 1月の優待株は31銘柄と数が少ないので、無理に探さず、2月末(143銘柄)や最盛期の3月末(807銘柄)優待を仕込むのも手です。

 1月優待の中では最近、優待新設が続くJ-REIT(不動産投資信託)の人気がじわりと高まっているほか、東京楽天地、スバル興業、きんえい、オーエスなど、映画館運営会社の映画招待優待も数多くあります。
※楽天証券株主優待検索より

 そんな1月優待人気第1位は、住宅メーカー大手の積水ハウスです。同社の優待品・魚沼産コシヒカリ新米5kgを取得するためには1,000株以上の保有が必要。約240万円の投資額のため、かなりハードルの高い優待といえるでしょう。

 それでも人気が高いのは、今期も最高益更新が続いており、2019年には株価が1,600円台から2,400円台まで5割以上も値上がりしたことも影響しているのでしょう。配当性向40%を掲げ7期連続増配を続けており、配当利回り3%超の好業績・高配当株として魅力たっぷりな銘柄です。

 第2位は飲料メーカーのダイドーグループHDです。100株以上で一律、1月と7月の年2回、各3,000円相当の自社グループ商品詰め合わせが贈られます。もらえる優待品の量が非常に多いのが人気の秘密で、2019年7月株主に贈られたのは、DyDoブランドの各種コーヒーや果実系飲料など実に25品と、飲みごたえたっぷり。フルーツゼリー国内首位の子会社たらみの果物ゼリーも入っています。同社の優待権利確定日は月末ではなく1月20日。今年は1月16日(木)が優待権利付き最終日になります。

 第3位は2019年7月末から優待を新設したいちごホテルリート投資法人です。銘柄名から見てホテルの宿泊券優待かと思いきや、優待品はサッカーJリーグ観戦チケット。Jリーグのトップパートナーである不動産会社いちごグループ(いちごといちご傘下の3つのJ-REIT)の株主・投資主に対する日本初の合同優待で、Jリーグの全55クラブの年間約1,000試合、約4,000枚が当たります。

 実際に観戦できるかどうかは抽選の結果次第ですが、試合がある月は半月に1度、J1~3の各カテゴリーごとに1試合ずつ、合計3試合まで応募でき、その期間内の1試合を観戦できます。1月末と7月末の年2回の贈呈ですが、半年の応募期間内での複数当選も可能。Jリーグファンには見逃せないユニークな優待内容になっています。

 第4位のヘルスケア&メディカル投資法人の優待は、同法人が関連する運営業者の有料老人ホームの敷金・入居一時金最大30万円割引や対象施設への1泊2日食事つき無料体験入居などがあります。

 続く第5位はガーデニング用品メーカーのタカショー。500株の保有で、1,000種類以上の品ぞろえがある「タカショー・プレミアム優待倶楽部」で利用できる優待ポイント3,000ポイントが贈られます。100株以上保有の株主には、同社商品の優待特別販売カタログが年2回送付されます。同社の優待権利付き最終日もダイドーグループ同様、1月16日(木)になります。

 第6位の焼き鳥チェーン・鳥貴族の食事券優待は1月末、7月末の年2回贈られます。100株以上で1,000円相当、300株以上で3,000円相当、500株以上では5,000円を年2回贈られるのでお得に使えます。

 第7位のオフィス家具メーカー・稲葉製作所は7月末、1月末の年2回優待。7月末優待では100株保有でもオリジナル図書カード1,000円相当がもらえますが、1月末は1,000株以上保有の株主に限り、オリジナル図書カード1,000円相当が贈られます。