本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.45

下値メドは108.30

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

豪ドル外貨預金、もはやする意味なし?

 週明け15日のドル/円は、「米中貿易協議の第1段階合意近づく」のニュースで108.98円まで上昇。しかしあと一歩で109円に届かず、「貿易協議の争点は未解決」という否定的なコメントも出て買い意欲が挫かれました。マーケットは相変わらず米中合意に楽観的。ドル/円はサポートされていますが、109円台からの売りの強さをどうしても意識してしまいます。

 豪ドルの注目は、RBA(豪準備銀行)のロウ総裁が今夜シドニーで行う講演です。RBAがついに「非伝統的金融政策」の導入を発表するのではないか、とマーケットは考えているからです。

 RBAは10月に利下げを実施した後、今月11月5日の会合で政策金利を0.75%に据え置きました。利下げ効果が豪経済に浸透するのを見守りたいというのが見送りの理由。しかし、利下げ休止モードに入ったのかというとその反対で、最新のRBA議事録には「11月も利下げを検討した」と記述されています。

 豪経済をチェックしてみると、インフレ目標は15四半期連続で未達。また雇用市場では10月の新規雇用者が▲1.9万人に落ち込みました。RBAは物価と同じくらい雇用の拡大を重要視しているのですが、それが今年初めて雇用減となったことは、これまで利下げが効果を発揮していないことを意味しています。利下げがまだ足りないとRBAが考えても不思議ではありません。

 そのため、RBAが来年上半期中に、追加で50bpの利下げを実施するとの予想が出ています。豪の政策金利は、近い将来0.25%まで低下する可能性があるわけです。米中貿易交渉の遅れで中国経済が悪化するならば、交易関係の深い豪の経済回復がさらに遠のく不安もあります。豪「ゼロ金利」時代がそこまで来ているようです。

 豪ドル/円の位置情報については「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

25日のドル/円のNY市場終値は108.64円

 22日の終値に比べ0.28円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

今日の格言:

 最後の木が切られたとき、最後の魚が釣られたとき、最後の川が毒されたとき、あなたは、お金を食べることができないということを悟るだろう – インドの諺

各国・各通貨トピックス

ドル:
    アマゾンが米政府を提訴。米軍システムのクラウド化の巨額契約巡り
    投資家は米中貿易交渉の合意について「楽観的すぎる」との指摘
    米民主党議員は、トランプ氏弾劾よりもヘルスケア問題に関心
    ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁「インフレ目標の達成に近づいている」

NY原油先物:
    サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコが上場、企業価値は世界最大の185兆円。
    ロシア財務省「OPEC(石油輸出国機構)のこれ以上の減産はロシア経済にとってマイナス」

円:
    文具大手のプラスがぺんてる支援を正式表明。コクヨの敵対的買収に対抗

ユーロ:
    モエヘネシー・ルイヴィトン、米ティファニーを約1.74兆円で買収することに合意
    ドイツ連銀「ドイツ経済にリセッションの恐れはない」
    フランスの年金改革に多くの障害

ポンド:
    ジョンソン首相とコービン党首の討論会は引き分け = 世論調査
    英総選挙は、保守党大勝利か国民投票、いずれもポンド買い材料

中国人民元:
    香港区議会選で民主派が過半数の議席を獲得。 デモ主催団体の代表も当選
    香港区議会選、逮捕者も警察署内で投票

その他:
    米アリゾナ州で核ミサイル発射基地が販売中。5万平米で価格4,200万円。
    ドイツ銀行、1万8,000人の行員クビ、代わりにロボットを活用

主要指標終値

出所:楽天証券が作成