本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.18

下値メドは107.95

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

週末にまた何かが起こる?

 米中貿易交渉の重要日は12月15日になります。この日は米国の対中関税発動の期限日。中国は米国に直接協議を呼びかけていますが、この期限までに実現するならば、中国側は「香港人権法案」はいったん棚に上げてでも、米国と貿易交渉を進める意志を示すことになります。そうなれば、米国は対中関税の再延期を決定することになり、クリスマスのマーケットにリスクオンがやってくるでしょう。

 反対に、直接協議が実現しなかった場合、対中関税「発動」、米中貿易協議「中断」というリスクが高まります。これに絡んでいるのが「香港人権法案」で、トランプ大統領は承認するか拒否するか、10日以内の決断を迫られています。

 今夜は、ラガルド新ECB(欧州中央銀行)総裁がデビューします。日本時間17時からスピーチを行う予定。昨夜公表されたECB議事録によると、ドラギ前総裁は、最後の会合において理事会の結束を呼びかけたということです。ドラギ総裁の緩和政策には、ドイツやオランダなどタカ派からの強い反対があります。ラガルドECB総裁 はドラギ路線の継承者であり、政策運営が難しくなることが予想されます。

 今夜のスピーチは、事前に原稿が公表されるのでサプライズはありませんが、ユーロの雰囲気を明るくしてくれるでしょうか。海外はユーロの買いポジションを仕込み始めているようです。ユーロ/円の位置情報については「今日の注目通貨」をご覧ください。そして毎度のことですが、週末はトランプ米大統領のツイッターには要注意。

毎ヨミ!FXトップニュース

21日のドル/円のNY市場終値は108.61円

 20日の終値に比べ0.01円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

朝に勝てる人は一日に勝ち、一日に勝つ人は人生に勝つことができる

各国・各通貨トピックス

ドル:
    FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録「金利は適切な水準」
    米中貿易交渉、合意は来年にずれ込み
    米下院議長、ウクライナ疑惑で「トランプ大統領は辞任するのが相当」
    米大統領顧問ピルズベリー氏「50%ないし100%の対中関税もあり得る」
    弾劾調査、駐EU(欧州連合)米大使が「見返り要求は大統領の明確な指示」と証言 

ユーロ:
    欧州、中国の脅威認めるも、米国の戦略には賛同できず
    トリシェ前ECB総裁、ECB元理事らの緩和不要論に反駁
    スペインで議席伸ばした極右政党、カタルーニャ独立に猛反対の立場

ポンド:
    保守党、労働党が選挙公約に「大幅な財政出動」
    12月の選挙でジョンソン首相の「保守党勝利」、イベントリスクが急速に縮小
    労働党副首相で EU残留派のトム・ワトソン氏が不出馬表明

中国人民元:
    中国人民銀行、最優遇貸出金利(LPR)を4.15%に引き下げ。景気支援へ
    アリババの香港上場、1.4兆円規模。世界で今年最大

豪ドル:
    RBA(豪準備銀行)議事録「今は過去の利下げを評価する時期」

カナダドル:
    ウィルキンスBOC(カナダ中央銀行)副総裁「低金利はインフレ低下リスクに対する保険として役立つ」

その他:
    韓国から外資系企業の撤退相次ぐ。中国の対韓投資額、前年比▲86.3%
    ロシア、学校でライフル組み立てる「軍事」教育
    韓国経済、1年以内にリーマンショック級の大型危機も。多くの専門家指摘

主要指標終値

出所:楽天証券が作成