本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.15円
↓下値メドは108.00円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
109円重いし108円堅い。
FOMC議事録まで寝て待つか
週明けに109円台にのせて、109.07円まで上げたドル/円ですが、米中貿易交渉の合意期待が後退するとともに勢いを失い、この日(19日)の高値は108.84円まで。NY時間には108.45円まで下げています。
上値が重くなってきたドル/円の位置情報は、「今日の注目通貨」をご覧ください。
今夜(日本時間21日朝4時)にFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表されます。この数日間行われている連銀総裁のスピーチを聞くと、「金利は十分に低くなった」がコンセンサスになっているようです(トランプ米大統領は違う意見を持っているようですが)。今夜FOMC議事録は「利下げ終了宣言」を確認することになりそうです。ドルにとってはプラス材料。
パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は米経済の先行きに対してかなりの自信を持っています。10月の米雇用統計も予想以上に強い結果でした。パウエル議長は将来の利下げの可能性について明言を避けていますが、「3回の利下げによって、米景気拡大を支えるのにちょうど良い位置になった」と述べ、金利が適正水準に落ち着いたと示唆しています。利下げは「当面休止」の可能性が高くなっています。
パウエル議長は、今年の一連の利下げは、「中期サイクルの調整」だったと説明しています。利下げサイクルではないよ、ということ。FRBは過去、1995年と1998年にも「中期サイクルの調整」という理由で利下げを実施していますが、当時も利下げ幅は合計75bpで終了しています。過去の政策行動に従って、今回も同じく75bp(25bp x3回)で調整終了というのはありえます。
利下げが終った、では今度は「利上げ」だ、という期待もあります。なんといっても、パウエル議長は米経済の先行きに自信を持っているのですから。しかしFRBが利下げから利上げへ急速に政策を転換することはありません。イエレン前議長が2015年に利上げするまで9年半の時間がかかっています。それでも利上げは早すぎたという意見が出ているくらいです。もちろん、トランプ大統領に逆らってまで利上げするのは無理でしょう。FRBは、思っている以上に「政治に寄り添う中央銀行」なのです。
次の利上げは、2、3年後ということはなく、少なくとも5年は待つ必要がありそうです。トランプ大統領が再選されるとして、任期中の利上げはないとあきらめたほうがいいでしょう。
毎ヨミ!FXトップニュース
19日のドル/円のNY市場終値は108.54円
18日の終値に比べ0.13円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
今日の勝利を確定することで、明日や明後日の勝利を捨ててしまうことになる。
各国・各通貨トピックス
ドル:
トランプ大統領、再選後の減税を計画
米国の19年度財政赤字、26%拡大して約1兆ドル、トランプ減税が影響
貿易交渉合意の焦点は、中国が米産農作物の購入にコミットするかどうか
カプラン・ダラス連銀総裁「政策は適切、今必要なのは忍耐強さ」
ユーロ:
ショルツ・ドイツ財務相「ドイツ経済は危機的状況ではない。刺激策は不要」
フランスが年金改革に着手。フランス経済を立て直すきっかけに
クノットECB(欧州中央銀行)理事「現状の(緩和)政策で十分」
ポンド:
ジョンソン首相、選挙公約に「減税」
労働党が選挙公約に「通信会社国有化」
中国人民元:
対米戦略巡り中国政府内部で対立も
中国の貿易黒字拡大。輸入減少が理由。中国は自給自足でやっていける
南アランド:
南ア財務相「国営南ア航空の負債、今年は返納不可能」
格付け見通し「ネガティブ」で、半年内に再建策示さなければ、ジャンク債に
その他:
肉を減らして野菜を多くで、脳卒中リスクが20%増える = 研究結果
ノーベル平和賞受賞の首相に抗議、エチオピアの首都で大規模デモ
アイルランド、使い捨てのコーヒーカップに課税。1個あたり30円