先週の結果

連休明けの先週は、米株式の史上最高値更新受け、日経平均も4日とも年初来高値更新

 日本が連休中の11月4日(月)に、米株式は、NYダウが7月中旬以来の3カ月ぶりの史上最高値更新。3指標そろって史上最高値更新したことで、5日(火)の日経平均は一気に2万3,000円台を回復。先週は全営業日の4日間とも上昇が続き、連日の年初来高値更新となりました。

11月5日(火):好調な7-9月期決算が続く中、経済指標の改善や米中通商合意への期待もあり、4日のNYダウもS&Pやナスダックに続いて、3カ月ぶりに史上最高値更新となったことで、日経平均は+268円の2万3,118円で寄り付き。後場になると上海株式の堅調さを受けて一段高となり、一時+477円の2万3,328円まで上昇して、終値は+401円の2万3,251円と大幅反発となりました。年初来高値更新で1年1カ月ぶりの2万3,000円台回復でした。 

6日(水):連日の米株高と円安を受け、日経平均は+91円の2万3,343円で始まり、+100円の2万3,352円まで上昇するものの、利益確定売りに転じて、一時▲5円の2万3,246円まで下げました。しかし、その後は持ち直し、終値では+51円の2万3,303円と連日の年初来高値更新で引けました。 

7日(木):6日の米国市場では米中通商協議の合意が先送りされるとの報道から米株式は、ほぼ横ばい。これを受けて、日経平均は3日ぶりに▲20円の2万3,283円と小反落スタートとなりましたが、下げは限定的で2万3,253円の安値をつけた後は安値圏のもみ合いに。しかし、大引けにかけて先物に断続的に買いが入って上昇に転じ、+26円の2万3,330円と3日続伸し、連日の年初来高値更新となりました。 

8日(金):米中双方が合意のため、既存の関税を撤廃するとの報道から、7日の米国市場で安全資産の債権や金が売られ、NYダウ、S&P500種株価指数が史上最高値を更新。これにより、日経平均は前場+219円の2万3,550円で寄り付き、2万3,591円まで上昇しましたが、利益確定売りに押され、前引けは+21円の2万3,352円となりました。後場も引き続き上げ幅を縮小したままの動きとなり、終値は+61円の2万3,391円で引けました。日足で見ると長めの陰線となって、この日の11月SQ値は2万3,637円ですので、幻のSQとなっており、ここを早い段階でクリアしないと上値抵抗線として意識されるようになります。

 日本市場引け後の米国市場は、中国が発表した「関税撤廃で合意」をトランプ米大統領が否定したことで、株式は売りスタートとなったものの、何らかの合意に達するとの期待が強く、引けにかけて3指標そろってプラス圏を回復、史上最高値更新しました。為替は1ドル=109円台前半の動きとなっており、シカゴの日経先物は+90円の2万3,470円でした。