企業価値の増加が見込まれれば株価も上昇する可能性が高い
例えば、現在PBR 0.4倍で、毎年しっかり利益も配当金も出し、このままの利益のペースだと、15年で純資産が現在の2倍にまで増えると計算される会社があるとします。
この会社の株価が15年後も上昇していない場合には、株価は同じである一方、純資産が2倍になっているので、PBRは半分の0.2倍にまで低下します。
さすがに利益も配当金も毎年コンスタントに上げている会社のPBRが0.2倍になるというのはあまり現実的ではありません。
そのため、もともとのPBRである0.4倍になるまで株価は上昇する可能性が高いと推測されます。
したがって、この会社の株価は、15年間で2倍になるポテンシャルを持っていると判断できるのです。
そして、PBRからみた割安感に多くの投資家が注目すると、PBRが0.4倍であること自体にもフォーカスされ、例えば0.8倍くらいまで買われることも期待できます。そうなれば、株価は15年間で4倍になるという可能性もあります。
くれぐれも、「PBRが低いから」、というだけで銘柄選びをするのではなく、将来の企業価値が増大しそうな銘柄を選ぶようにしましょう。