先週の結果
先週は、米株式堅調もあり、日経平均は5日続伸で年初来高値更新続く
堅調な米株式の上昇と108円台後半の円安を好感し、日経平均は上を目指す動きとなり、5日続伸で年初来高値更新が続きました。戻り売りが強いゾーンを根強い買いと買い戻しの圧力により、累積出来高の少ない「真空地帯」に入ってきたことも上昇の要因と言えます。
10月21日(月):前週末の米株下落が2銘柄(ボーイング社とJ&J)の悪材料によるものだったことで、NYダウは▲255ドル(このうち2銘柄で▲227ドル)でしたが、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)は+30円の2万2,490円となっていたことで、+48円の2万2,541円で寄り付き、後場には一時+88円の2万2,581円まで上昇。+56円の2万2,548円で引けました。翌22日は即位礼正殿の儀を控え、手掛かり材料に乏しく、売買代金、出来高とも低水準でした。200日移動平均線が上向いてきたので下値は堅くなってきています。
22日(火):日本市場は休場。
23日(水):22日の米国市場は英国のEU離脱への不透明性を嫌気して下落していたものの、日経先物は上昇していたことで、+70円の2万2,629円で寄り付き、一時▲91円の2万2,457円まで下落するも米中通商協議の進展期待が支えとなって持ち直し、終値は+76円の2万2,625円と3日連続の年初来高値更新となりました。
24日(木):23日の米株高を受けて買い先行となり、+100円の2万2,725円で寄り付くと高値圏でのもみ合いとなり、後場に+155円の2万2,780円まで上昇して、終値は+125円の2万2,750円と4日続伸で年初来高値でした。
25日(金):前日の米株式がまちまちの動きだったことで+2円の2万2,753円で寄り付き、一時+69円の2万2,849円まで上昇するも利益確定売りが出て、前場は▲3円の2万2,747円と5日ぶりの反落となりました。しかし、後場になると強含みの動きとなり、前日終値近辺でもみ合った後、+49円の2万2,799円と5日続伸となり、年初来高値の更新が続きました。
引け後の米国市場は、好決算が続き米中通商協議でライトハイザーUSTR(米国通商代表部)代表とムニューシン米財務長官が、中国の劉鶴副首相と電話会談を行い、一定分野で最終合意が近づいたと伝わったことで、主要3指標そろって上昇。特にS&P500種指数は過去最高値に迫りました。シカゴの日経先物は+55円の2万2,825円でした。