はじめに
「オマハの賢人」、「投資の神様」…ウォーレン・バフェット氏は、これらの称号がつくほど世界中に類を見ない尊敬される投資家です。
彼が率いる世界最大の投資会社「バークシャー・ハサウェイ」の株価は、過去50年以上にわたって年率20.5%という驚異的なリターンを達成しています。仮に1965年にバークシャー株を1ドル分買っていれば、2万5,000ドルほどになっている計算になります。同じ期間のS&P500のリターンが年率9.7%、累積150倍ほどですから、いかに優れたパフォーマンスか分かります。
しかし、彼が尊敬を集める理由は、彼の投資に対する考え方、あるいは生き方そのものにあると筆者は考えます。パフォーマンスはその結果にすぎません。
本稿では、バフェット氏の簡単な経歴と、筆者が考えるバフェット氏の投資の本質とそこから得られる私たちの生き方への示唆について述べたいと思います。