30歳で始めると複利でこんなにすごい!

 先日、あるセミナーで参加者の方に「投資信託を活用してリスクを抑えながら、ある程度の利益を期待できることは分かったが、始め時っていつなのだろうか?教えてほしい」というご質問をいただきました。

 以下のようにお答えさせていただきました。

「そのご質問には、これまでもこれからも同じ回答をするかと思うのですが『今から』ですとはっきり言えます。」と。

 将来のゆとり生活資金を用意するための時期は、早ければ早いほど有利です。それは、時間を味方につけて無理なくコツコツと資産を貯めることができるので、貯めなきゃいけないというストレスを軽減できる効果が期待できるからです。さらには複利効果を得られます。複利効果とは運用で得た収益を再投資することで、収益からさらなる収益を生んでふくらんでいく効果のことをいいます。

 例えば30歳で毎月3万円の積立投資をした場合の複利運用効果を確認してみましょう。次のグラフは毎月3万円の積立投資の30年間の運用が複利で2.1%達成できた場合のシミュレーションです。30年間の投資元本720万円が2.1%の複利効果を得て約1,000万円まで増やすことができています。

 あくまでも過去の実績からではありますが、国内外の株式や債券、不動産等、多くの銘柄に分散投資を行うことで10年以上の運用期間があれば2%~4%といった運用目標の達成は決して無理な目標ではありません。

 30歳でコツコツ積立投資を始めて、1000万円はこのように達成です。

 なおこのグラフは税金は考慮していません。通常、実際の手取り額は利益に対して20.315%の税金が差し引かれるので少なくなります。最近は利益に対して税金がかからない優遇税制を活用しながら積立運用ができるNISAや確定拠出年金がありますので上手く活用していただきたいですね。