割安株の上昇を待ち伏せするのではなく…

 投資戦略として、割安株を買って、それが正当に評価されるまで何年も待ち続ける、というものがあります。この戦略自体は間違いではないと思いますが、投資資金に限りのある個人投資家にはあまり向いていません。

 現に、2013年後半以降続いた成長株優位の相場環境では、成長株へ投資していれば大きな利益を得ることができた半面、割安株に投資してじっと我慢していた投資家の多くは利益を得ることができなかったからです。

 もちろん、足元の日本株のように割安株が買われる環境もありますし、実際に過去には成長株よりも割安株が優位な展開が何年も続いたこともあります。

 したがって、割安株を買って、それが上昇するのを待つのではなく、割安株の株価が上昇を始めて上昇トレンドになってから買う、言い換えれば株価が動き始めてから買った方が、資金効率の面から見てはるかに有利だと思います。