副業が推奨される世の中になってきた

 私たちの多くはメインとして働く先を一つ持ちます。普通の会社員であれば「本職」ということになりますが、日中の多くをそこで働く場所、雇用契約を結ぶ場所を一つ定めます。

 これは、さらにもう一つの働き場所を持つことが直ちに禁止されるものではありません。しかし、多くの雇用契約、就業規則などは兼業(副業)の禁止規定を設けてきました。

 ところが時代は変わりつつあります。厚生労働省のモデル賃金規定からも兼業禁止規定は除外されましたし、実際に兼業禁止規定の除外に踏み切る会社が増えてきています。

 また、もう一つの企業とも本格的にタッチし、二つの会社に勤務するような「複業」を行う会社員も出てきているのです。

 もう一つの仕事を持つとき、本業に差し障りのないようにしなければいけないのは当然のことです。業務時間内に内職をしたり、業務上の顧客を奪って内職をしたりするようなことは、これからも禁止であり、認められません。

 しかし、許されるならば、副業や複業にチャレンジする人が増えてほしいと思います。それはもう一つの収入源を得るだけではなく、働きがいや生きがいの多様化にもつながるからです。