消費税率引き上げは、消費マインド、投資マインドにどう影響するか

 10月1日から消費税率が10%に引き上げられました。これにあわせて幼保保育料の無償化、中小店舗におけるキャッシュレス決済のポイント還元策、食品その他の軽減税率などが実施されますが、おおむね家計においては負担増の要素だと思います。

 こうした時期に、消費マインド、投資マインドを考えるとき、基本的には「家計の収支を維持する(つまり増税分相当は節約する)」ことと、「投資は継続する(積立額などは減額しない)」ことがカギになると思います。

 個別株投資や短期トレードを指向している場合は、増税直後の景気の冷え込みなどを考慮し、銘柄選択や売買タイミングを考える必要はあるでしょう。しかし、中長期投資および積立投資を行うスタンスであれば、これもむしろ「今月と来月はちょっと安く積立投資の買い付けができるかもしれないので、ラッキー」くらいに考えて投資スタンスを継続するほうがよいと思います。

 仮にこれから数年にわたって株価が低迷する時期があったとしても、いつかは乗り越えられると思うのであれば(あなたの投資のゴールが10年後、あるいは20年後を想定できるのであれば)、気にせず自動積立を続けてみてください。