円高は小休止
先週は後半になって、香港の逃亡犯条例の改正が撤回され、10月1日の国慶節の前に混乱に終止符が打たれる可能性が浮上してきたことや、米中貿易交渉が10月に協議再開と発表されたことから、マーケットはこれらを好感し、金利が反転。株高となり、ドル/円も107円台に乗せてきました。これで10月の米中貿易交渉を見るまでは、当面一服状態となりそうです。
また、円高を後押ししてきたクロス円が円安に反転してきたことも、ドル/円の円安を支えているようです。
例えば、クロス円の代表格であるポンド/円は、ジョンソン英首相の合意なきEU(欧州連合)離脱への強硬姿勢がポンド安に拍車をかけましたが、首相の打つ手打つ手が全て功を奏さず、八方ふさがりの状況から、合意なき離脱は回避されるとの楽観論が浮上。ポンド/円は6円ほど円安に戻りました。これも10月までは様子見となりそうです。