本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.24

下値メドは105.42

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

 4日は、マーケットの不安感が少しやわらぎ、週前半に売られたユーロやポンドが買い戻されました。また豪ドル、NZドルやカナダドルなどの資源通貨も大きく上昇。円高圧力が後退してドル/円は106円台前半へ上昇しました。原油先物価格は大幅高。

「ベージュブック」と呼ばれる、FRB(米連邦準備制度理事会)が非常に参考にする全米12地区の経済情勢をまとめた地区連銀経済報告がこの日公表されたのですが、それによると意外に多くの企業が、米中貿易摩擦が激しさを増すなかでも楽観的見通しを保っていることが明らかになりました。重要な景気先行指標である製造業ISM(米サプライマネジメント協会)が8月は景気後退入りを示す50未満に下がり米経済に対する悲観がひろがっていただけに、安心感となりました。

 このような状況で、明日はパウエルFRB議長のスピーチが予定されています。FRBが今月25bp利下げするのか、それとも50bpなのか、あるいは見送るのか。FOMC(米連邦公開市場委員会)が再来週に迫るなかで注目を集めています。また明日は米7月雇用統計の発表もあります。詳しい解説については詳細レポート「用統計が「最後の希望」。大幅悪化なら米利下げまっしぐら!」をご覧ください。

 香港行政長官が「逃亡犯条例」改正案を撤回したこともリスクオンにつながりました。香港を巡る米中の政治衝突が回避されたことは、貿易交渉にもプラスになるという期待があります。英国では、英議会下院が「合意なき離脱」を禁止する法案を可決。議会が混迷状態に陥ったと報道されていますが、マーケットにとっては、合意なき離脱の回避は「善」で、ポンド買いにつながりました。

 ドル/円、ポンド/円の動きについては、「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

4日ドル/円のNY市場の終値は106.43円

 3日の終値に比べ0.51円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

今日の格言:

銀行とは、金を借りる必要がない事を証明できる者にだけ金を貸す所である

各国・各通貨トピックス

ドル:
 カシュカリ連銀総裁「利下げだけでは不十分、フォワードガイダンスも導入すべき」
 ブラード・セントルイス連銀総裁「FRBは50bp利下げすべき」
 ローゼングレン・ボストン連銀総裁「政策変更が必要なのか検討すべき」

カナダドル:
 カナダ銀行、政策金利を1.75%に据え置き
 カナダ銀行声明「カナダの第2四半期の成長は力強い」

南アランド:
   第2四半期GDP(国内総生産) 前期比+3.1%で予想上回る。リセッションを回避。

豪ドル:
 豪4-6月期 GDP 前期比+0.5%、予想+0.5%
 RBA、10月に25bp利下げか

その他:
   制裁関税回避ルートとして好調だったベトナムのPMI(製造業購買担当者景気指数)が悪化。貿易戦争の影響深刻
 ブラジル大統領、フランス製ボールペン「使わない」。実は現地生産だった
 125年前の10セント硬貨、1.4億円で落札
 エクソシスト(悪魔払い師)が「ハリー・ポッター」を禁書に。米図書館から撤去

主要指標終値

出所:楽天証券が作成