本日の注目通貨
ドル/円:106円台前半まで緩やかに上昇
リスクオフがやや後退してセーブヘブン(安全資産)としての円に対する需要(円買い)が減ったことからドル/円は上昇。この日は105.83円まで下げる場面があったものの、その後上値を伸ばし、NY時間には106.44円をつけました。ドル/円のブルベアの分かれ目は107円とみています。その意味ではまだ円高。
ポンド/円:ジョンソン氏は「メイ2.0 」に?
ポンド/円は大幅上昇。高値は130.38円で、1日で約4円近くも反発したことになります。
英議会下院が「EU離脱延期法案」を可決して、合意なき離脱が回避されることがほぼ確実になったことが理由。ジョンソン英首相にとっては大きな痛手。なぜかというと、合意なき離脱という強硬手段を封じられてしまった以上、合意もできない、離脱もできない状態だったメイ前首相と同じ運命を辿るしかないからです(メイ2.0=メイ首相2号)。
ジョンソン首相は議会解散を提案しましたが、労働党のコービン党首は反対の構え。10月31日に離脱できなければジョンソン首相は公約を守れず支持率が急落するとみて、11月以降の総選挙を目論んでいます。しかし、その先はどうなるのか?誰にも分かりません。ポンドの上昇も一時的なものに終わる可能性が高いといえます。