普通の人の人生において仕事とプライベートを侵食しない投資方法は何か

 今回のコラムは、個別株の短期売買、FXによる為替のレバレッジ取引などを個人が行うことをやめようと言うわけではありません。むしろ、そうした売買の選択肢を個人が手に入れたことは、オンライントレードの普及によるものであり、喜ばしいことです(そして個別株投資は楽しいことも間違いありません)。

 しかし、何千万人もの個人がいつかは投資と向き合うことになる時代を見据えたとき、「大多数の普通の人」は、「プライベート」や「仕事」に影響のある「投資」にならないよう注意する必要があります。

 iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)や、つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は投資信託をベースに資産運用を行いますが、これは「仕事」や「プライベート」に支障なく、できるだけ楽に投資を継続するための器として有効です。

 いろんな識者が「長期」「積立」「分散」の投資を投資信託で継続するようアドバイスするのは、それが「仕事」にも「プライベート」にも影響を及ぼさず、誰でも簡単に実施、継続することができる「投資」方法だからなのです。

 私自身、ほとんどの投資を投資信託にシフトしています。それは、子どもとの時間や睡眠時間、アニメを見るなど趣味の時間を「投資」が削ることは受け入れられないからです(もちろん「仕事」の時間も)。