カルテット運用法のパフォーマンスは?

 図表3は、カルテット運用法の投資先である内外市場のパフォーマンスを示す総収益指数(円換算)を市場実績にして、2004年から2018年までの暦年リターンと2019年初来リターン(21日時点)を一覧にしたものです。

 とは言っても、2008年は「リーマン・ショック(金融危機)」の影響で国内債券を除く全ての資産が円ベースで下落に追い込まれました。ただ、2004年以降で「全ての資産でリターンがマイナスとなった」ことはありません。

 加えて、長期(15年)の暦年平均リターンが全てプラスであったことに注目。そして本年は、内外株式、内外債券、内外REIT、金の全てがプラスを維持しています(21日時点)。なお、2004年以降の市場実績で検証したのは、国内REIT(東証REIT指数)が2003年を起点としているからです。

 そして「*分散投資年間リターン」はカルテット運用法の配分比率に準拠した場合の加重平均リターンを示しています。15年間における円で約8.2%の暦年平均リターンは、リスクに応じたリターンとして「堅調な実績」と考えています。

図表3:カルテット運用法の市場実績(円)

出所: Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2003年12月31日~2019年8月21日)
※各種総収益(配当/クーポン/分配金込み)指数を都度の為替で円換算した
※分散投資=国内株式×15%+外国株式×15%+国内債券×10%+外国債券×15%+国内REIT×15%+外国REIT×15%+金×15%(全て円換算/年末にリバランスを想定)
※上記は市場実績であり、将来の投資成果を保証しません。売買コストは考慮していません