10年・2年金利逆転は米景気後退の予兆?

 14日のニューヨーク市場で米長期金利(10年国債利回り)が一段と低下し、一時1.57%をつけました。その時点で、2年債利回り(1.61%)を下回りました。
米10年金利と2年金利の逆転は、過去には米景気後退の予兆となったことが多かったことから、逆転した直後、米国株に売りが増え、14日のNYダウは前日比800ドル安となりました。

米10年・2年・3カ月金利の推移:2018年1月2日~2019年8月16日

 ただし、米10年・2年金利が逆転した後、必ず、米景気が後退に向かうというわけではありません。やや悲観が先行し過ぎた感があります。8月16日には、米10年金利は低下し過ぎ(10年国債は買われ過ぎ)との見方も出て、10年金利は反発し、2年金利との逆転は解消しました。これを見て、16日のNYダウは、前日比306ドル高の2万5,886ドルと、買い戻されました。