本日の注目通貨

ドル/円:106円を挟んだ攻防

 ドル/円は106円を挟んで神経質な動き。欧州時間序盤に106.78円まで急上昇する場面がありましたが一時的。トランプ大統領の制裁関税第4弾に対して中国が報復措置を取ると発表したこと、また米国の10年債利回り低下が止まらず一時1.50%を下回ったことがセンチメントを弱め、105.70円まで下落。終値は戻して106.08円でした。

 週半ばには104円台突入も時間の問題かと思われましたが、前線を106円まで押し戻す健闘ぶりです。ただ107円台は重そう。下サイドは105.50円、105円ちょうど。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

南アランド/円:3年ぶりの安値

 マーケットは米株や米債券の動向ばかりに気をとられていますが、南アランドなど新興国通貨にも注意したいと思います。南アランド/円は、今月7日に重要なサポートの7.00円を割り、12日には2016年7月以来の安値となる6.79円まで下落しました。IMF(国際通貨基金)の管理下入りは今のところ回避しそうですが、南アフリカの経済状態は悪く、格下げが噂されています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成