株安を受けた政府・日銀の緊急会合の中身は?
一方、政府・日銀は急激な円高など市場の混乱を受けて8月1日と5日に緊急会合を開いた。財務省に日銀と金融庁の幹部が合流し、対策を話し合ったことになっているが、関係者によれば「デモンストレーションのようなもので、実効性はゼロに近い」という。
会合では、日銀と金融庁から海外市場の現況や主要金融機関の資金繰りなどについて報告があり、円高が政府の成長戦略のリスク要因になり得る点を財務省が指摘。その後は緊密な情報交換を確認する――というのが緊急会合の流れだ。
G20(主要20カ国)首脳会議などで為替介入が事実上封じられており、円売り・ドル買い介入は現実的ではない。「政府と日銀が一体になっていることを示す儀式」との指摘もあり、「政府・日銀が緊急会合開催」の一報だけでは相場は動かなくなりつつある。