株式投資をしていてなんだかしっくりこない、上手く行っていない……と感じたこと、ありませんか? そんなとき、どう対応すればよいのか、考えてみましょう。

日経平均株価は強いのに自分の持ち株が上がらない!

 株式投資を長年続けていると、「どうもしっくりこないなあ」とか「なんかずれているんだよなあ」と感じることが良くあります。

 典型的なものが「日経平均株価は上昇を続けているにもかかわらず、自分の保有している株は上がらない」というケース。
 また、最近はなかなか全面高とはならず、上昇する銘柄が偏ってしまうことが多いです。

 筆者は主に内需系の中小型成長株を投資対象としていますが、これらの銘柄の動きは最近は鈍く、一方、半導体株やハイテク銘柄は足元でかなり強い動きになっています。

どちらを選ぶ?対処法は大きく分けて2つ

 自身が普段手掛けている銘柄群が上昇せず、そうでない銘柄群が上昇しているときに取りうる方法は大きく分けて2つ、「乗り換える」か「静観する」かです。

「乗り換える」は積極的な対処法です。筆者であれば成長株に加え、半導体株やハイテク銘柄も実際に投資していく、という方法。実際に株価が上昇している銘柄群を攻め、アグレッシブに利益を狙いにいきます。

「静観する」は消極的な対処法です。筆者であればあくまでも成長株を投資対象とし、それ以外のジャンルの銘柄が上昇しても無視する、という方法。
 相場環境により、強く買われる銘柄は変化していきます。成長株が弱い動きであるならば、他の銘柄に目移りすることはせず、再び成長株が買われるときまで静観して待つのです。

 例えばウォーレン・バフェットは、2000年前後に発生したITバブルのとき、「IT関連の銘柄は自分には理解できない」として投資をしなかった結果、一時的にパフォーマンスが落ちました。しかし、その後現在までのパフォーマンスは、目を見張るものがあります。

 筆者は無理のない範囲で、成長株以外の銘柄にも積極的に投資しています。
やはり大きく上昇している銘柄がある中、そうした銘柄を投資しないことで株価上昇の恩恵を受けられないのはあまり気持ちの良いものではないからです。