先週の結果

ナスダック、S&Pの最高値更新を受け、日経平均も想定レンジを突破し、一時2万1,800円台

 米国株式が好決算や4-6月期のGDP(国内総生産)の予想を超える経済指標を受けて、フィラデルフィア半導体指数が高値を更新。ハイテク株中心に株価が大幅上昇となりました。

 ナスダック総合株価指数やS&P500種株価指数は最高値を更新し、NYダウ平均株価は最高値に接近する動きとなり、日経平均も上値の重い中を、25日(木)には2万1,823円まで上昇しました。ただし、週の終値では▲98円の2万1,658円でした。

 7月のSQ(特別清算指数)値である2万1,742円はいったん突破しましたので、ここが目先の上値抵抗ラインになることはなくなりました。ゴールデンウィーク明けに急落となって日足の大陰線(2万2,190円→2万1,875円)となっていますので、2万1,875円を突破できるかどうかとなります。

22日:前週末の米国株安を受け、▲72円の2万1,394円で寄り付き、上海株式の下落もあって、一時▲149円の2万1,317円まで下げるものの、その後は、下げ幅を縮小し終値は▲50円の2万1,416円で引けました。 

23日:前日の米国市場で決算への期待が高まって、主要3指標そろって反発したことで、+8円の2万1,425円で寄り付き。そして、トランプ米大統領がファーウェイの制裁解除を示唆する発言をしたことで、ハイテク株中心に堅調な動きとなり、一時+269円の2万1,686円まで上昇して終値は+204円の2万1,620円と大幅反発となりました。 

24日:前日の米国市場で月末の米中通商協議の再開報道を好感し、予想を上回る4-6月期の決算もあって3指標が続伸。これを受けて日経平均も+106円の2万1,726円で寄り付き、一時+124円の2万1,744円まで上昇。その後は上値重いものの、+88円の2万1,709円と続伸しました。 

25日:NYダウは3日ぶりに反落するものの、ナスダックとS&Pは最高値を更新し、フィラデルフィア半導体指数は3日連続の過去最高値更新に。一方、日経平均はハイテク株を中心に朝方に+113円の2万1,823円まで上昇。しかし、ここからは上値重く、大引けにかけて上げ幅を縮小し、+46円の2万1,756円で引けました。

26日:前日の米国市場は、経済指標の強い結果を受けて、FOMCでの利下げ期待が後退。これによって3指標そろって反落。日経平均は▲56円の2万1,700円で寄り付いた後下げ幅を拡大し、一時▲166円の2万1,590円まで下げましたが、売り一巡後は下げ渋り▲98円の2万1,658円で引けました。

 日本市場の引け後の米国市場では、4-6月期のGDPが好調で、主要企業の好決算も相次いだことでドルが買われ、株式もナスダック、S&Pは1日明けて最高値更新の動きとなりました。為替は1ドル=108円台後半の円安となっており、シカゴ日経先物は+50円の2万1,650円でした。