本日の注目通貨

ユーロ/円:安値更新、しかしその後121円に戻して一服

 ECB会合直後のユーロ/円は120.05円まで下落して1月のフラッシュクラッシュ以来の安値を更新。
 しかし、ドラギ総裁の会見を受けて121.37円まで急反発しました。

 ドラギ総裁の「利下げは議論しなかった」は、利下げは必要ないということではありません。またイタリアの政治問題や対米貿易摩擦など、域内経済のほかにも問題を抱えるユーロは、積極的に買えない事情があります。

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トルコリラ/円:利下げでリラ買い?

 トルコ中央銀行はこの日、政策金利を425bp引き下げ19.75%に決定。しかし、トルコリラ/円は上昇とまではいかないまでも、安定しています。

 マーケットは利下げのレンジを200bpから500bpと予想していました。今回の利下げ幅は、トルコリラを売るほど大きくなく(かといって買うほど狭くない)ため、結果としてマーケットが大きく崩れることなく、現状レベルで安定しています。

 利下げ幅を大きくして、マーケットを刺激したくないという中央銀行の思惑もあったようです。とはいえ、想定レンジの上限近くの切り下げ幅であることを考えると、トルコ中央銀行が信頼を回復したとはいえません。

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ドル/円:フラッシュクラッシュ以来の安値

 上昇。何度かはね返されていた108.50円をようやく抜け、108.76円まで上昇。

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