直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング
続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。
楽天証券分類、全250分類のなかから、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。
過去3カ月間の騰落率で大きく上昇した上位5分類は、
「ロシア・東欧株式-為替ヘッジ無し」
「金関連-為替ヘッジ有り」
「トルコ債券-為替ヘッジ無し」
「ブラジル・中南米株式-為替ヘッジ無し」
「ブラジル債券-為替ヘッジ無し」
でした。
上昇した分類のなかで、目立った銘柄としては、
「ブラックロック拡大欧州株式ファンド」が+12.17%、
「トルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなし」が+8.66%、
「SMTゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)」が+8.04%
の上昇でした。
一方、大きく下落した下位5分類は、
「MLP-為替ヘッジ無し」
「原油関連-為替ヘッジ無し」
「海外REIT(含む北米)-為替ヘッジ無し」
「新興国転換社債-為替ヘッジ無し」(取扱なし)
「北米REIT-為替ヘッジ無し」
です。
目立った銘柄としては、
「UBS原油先物ファンド」が▲3.75%、
「ワールド・リート・オープン(1年決算型)」が▲5.28%、
「米国エネルギーMLPオープン(毎月決算型)為替ヘッジなし」が▲5.87%、
の下落でした。
2019年4月にかけては、各国金融市場が順調に回復したものの、5月の初めにトランプ米大統領が対中制裁関税の引き上げを表明したことから、市場は再びリスク回避の動きが鮮明となりました。
しかし、6月に入ってからは、FRB(米連邦準備理事会)が利下げに動くという思惑から、各国市場とも持ち直し、7月以降も回復基調が継続しています。
米中貿易協議への懸念が一服するなか、市場では米景気減速懸念を背景とした金融緩和への期待が高まっています。世界経済を牽引する米景気見通しが崩れなければリスク選好が持続しますが、これまで長らく続いた景気拡大が最終局面に来ているという見方もあることから、引き続き市場動向に注視する必要があります。