ファンドの帝王レイ・ダリオがゴールド投資を推奨

 ゴールド先物相場が6年2カ月ぶりの高値水準まで上昇しているが、現在のゴールド相場はここからもう一段高するか、もうしばらく買われ過ぎ調整が続くのか、微妙な形状となっている。

ゴールド先物(日足)

出所:石原順

 ゴールド相場の展望については、2019年6月27日のレポート「ゴールドの1,400ドル超えはドル安相場の号砲か!?」に書いたので、そちらを読んでいただきたい。

 特筆すべきは、世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエーツを率いる米著名投資家のレイ・ダリオが、7月17日、リンクトインに「パラダイムシフト」と題する投稿をして株ではなくゴールドへの投資を推奨したことだ。

 昨日の相場の話題はレオ・ダリオの投稿で、この日のマーケットは株安、ゴールド高、ビットコイン安、債券高(金利低下)で反応した。

レイ・ダリオ「パラダイムシフト」7月17日

 10年に一回、パラダイムシフトが起こる!? 1920年から2019年までのダリオのマクロ経済分析を反映したチャートが興味深い…

 レイ・ダリオは、リンクトインへの投稿で、「ほとんどの中央銀行が通貨の価値を下げることを望んでいる場合、『次の通貨』を検討するのも良い機会だ。ほとんどの人は現在のリスクある投資で株式、レバレッジド・プライベート・エクイティファンド、ベンチャーキャピタルなどへの投資を考えていると思うが、私はこれらが実質的に良いリターンをもたらす投資となる可能性は低いと思う。バランスの良いポートフォリオを持つためにゴールドを追加することは、リスク軽減と収益向上の両方につながるだろう」と、相場観を語っている。