十七郎: 小売については需要と供給の側面から考えてみましょう。まず需要面としては、インバウンド消費の動向が鍵となります。

イーナ: インバウンド?

十七郎: インバウンドとは、外国人が訪れてくる旅行のことです。つまりインバウンド消費は、訪日外国人旅行客による日本国内での消費活動のことをいいます。観光立国実現に向けて、訪日外国人旅行者数の拡大をめざしていることもあり、日本国内でのインバウンド消費の多寡は重要なポイントとなります。

イーナ: なるほど、じゃあ供給面から見たポイントは何ですか?

十七郎: 昨今は小売店舗のあり方が変化してきており、EC(電子商取引)の伸びによって、実店舗の必要性は低下してきていると考えられます。実際に大型店の出店は減少傾向にあり、売り場面積の伸び率は緩やかに留まっていますね。

イーナ: 確かに、最近はほとんどネット経由でショッピングできてしまいますよね。

十七郎: そうですね。実店舗間でも、取扱商品の拡大を背景にドラッグストアやスーパーマーケット、コンビニエンスストア間の垣根が低くなり競争激化も目立ってきています。また小売業界の戦略は、新商品開発や価格に加えてSNSなどを用いた訴求がより重要になってきています。

イーナ: SNS!今やもう手放せませんよね♪他にもポイントはあるんですか?

十七郎: 小売セクターは月次データを発表している企業が多いのも特徴です。月次データから、今のトレンドや、その変化などを見極めることができれば銘柄選定に有利に働きます。また、為替の影響については、内需企業が多いため需要が安定している側面もあり、円高は株価にとってプラスに働く傾向があります。特にアパレルやPB(プライベートブランド)商品を取り扱う企業は恩恵が大きいと考えられますね。

イーナ: なるほど!ありがとうございました♪このセクターについても…?

十七郎: ございます。「TOPIX-17商社・卸売」「TOPIX-17小売」の値動きに連動するETFですね。

イーナ: わかりました、注目してみます!

十七郎: イーナさん、そういえばカフェ経営の準備の方はいかがですか?

イーナ: そうですね、あれこれ勉強することが多くて…、でもだんだん知識がついてくるのが楽しいですね♪

十七郎: それは、いいことですね。将来カフェを始めたら是非私にローストを…、

イーナ: え!本当ですか?!お願いしたいです!

十七郎: いや、是非と思ったのですが、それは無理でした。すみません忘れてください(笑)

イーナ: 無理?

十七郎: いえ、なんでもないですよ。それでは仕事に戻りますね。

イーナ: ??

続く

※指数のディスクレーマーについては下記をご参照ください。
TOPIX-17シリーズに係る知的財産権は、株式会社東京証券取引所に帰属します。
※この記事は2018年6月17日に東証マネ部!サイトで公開されたものです。

(提供元:大和投資信託)

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