本日の注目通貨
ドル/円:108円に戻れない
3日(水曜日)のドル/円は、東京時間午前に107.53円まで落下。G20後の上昇分を全て消しました。NY時間には107.91円をつけるまで戻しましたが108円には手が届かず。
米長期金利は2.00%割れで終了。NYダウは約9カ月ぶりに過去最高値を更新しましたがドル/円は金利差縮小で上値を伸ばせませんでした。
ドル/円のサポートは107.50円。108円には売りが整列している模様。2019年の高値と安値の半値(50%)は108.20円。この水準より上で足場を固められないうちは、目線は下向き。
独立記念日で今夜のNY市場は休場。明日は米雇用統計の発表。昨日発表されたADP雇用データは予想を下回りました。
ユーロ/円:ラガルド総裁でECBはさらに弱気に
ユーロ/円は121.84円が高値で、121.38円まで下落。
次期ECB(欧州中央銀行)総裁に指名されたラガルドIMF専任理事は、ドラギ総裁の「ハト派」政策を継承者とみられています。それまで、ドイツ連銀総裁でバリバリのタカ派のバイトマン氏が総裁という前提でマーケットが動いていましたが、この人事によってECBの政策はさらに緩和に向かう、もしかするとドラギ総裁の任期中に利下げもあるかもしれないと考えが変わり、それがユーロの頭を押さえています。