ドル/円:106円台に迫る!
パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、FOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見で、来月7月にも最大0.5%ポイントの大幅な利下げを検討していることを明らかにしました。ドル/円の反応は最初は薄かったのですが、その重大さがわかるにつれてじわじわと影響が広がり、20日(木曜日)の東京時間に米長期金利が2.00%を割るまで低下すると、ドル/円は再び108円をブレーク。NY時間にはフィラデルフィア連銀製造業景気指数の弱い結果でFRB利下げ確率がさらに高まったとしてドル/円の下げが加速、
フラッシュクラッシュ以来の安値を更新して107.21円まで下落しました。
中東の地政学リスクも大きな懸念。米国の増派に対してイランが米軍ドローン機を地対空ミサイルで撃墜する挑発行動で、両国の軍事衝突リスクが高まっています。原油価格や金先物価格はすでに反応して上昇。このうえ月末G20で米中貿易協議が不調に終わることになれば、リスクオフが深まり円高が一段と進む可能性があります