本日の注目通貨
ドル/円:108円か110円か?
29日のドル/円は東京時間に109.15円まで下げましたが、ここから底固くNY時間には109.70円まで上昇。
先週までは米国経済に対して強気な見通しが多かったのですが、今週になって雰囲気が少し変わり始めているようです。米中貿易協議に楽観的だったトランプ大統領が「中国との合意準備はできていない」と否定的な言い回しに変わっていることをマーケットは気にしています。併せて米指標の勢いがなくなっていることで、これまでの「米経済は強い」という見方にに修正が入る可能性もあります。今日は米国の1-3月GDP(国内総生産:改定値)が発表されます。予想は前期比年率3.2%から3.1%に下方修正。
南アランド/円:先行き暗い
6月4日に発表予定の南アフリカの1-3月期GDPはマイナス予想。ラマポーザ大統領は新内閣に汚職疑惑があるマブザ氏を副大統領に再任、政治運営のために前大統領ズマ派政局との妥協を余儀なくされました。構造改革が進まないとの失望の声が聞かれます。また、破たん状態の国営電力会社エスコムのCEOが突然辞任。同社の再建に暗雲が立ち込めていますこれらの悪要因が一体となって、南アランドに売り圧力がかかっています。
29日の南アランド/円は7.32円まで下げて、フラッシュ・クラッシュ以来の安値を更新したあと7.49円まで反発しています。ラマポーザ大統領が組閣できたことで、若干の買戻しが入ったようです。