本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.36

下値メドは108.71

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

リスクオフなのにドル/円下がらんなぁ…

 29日(水曜)は、NY株式市場でダウ平均株価が一時400ドル超も下落、債券市場では米10年債の利回りが2017年9月以来の2.2081%前後の低水準になるなど、「リスクオフ」のマーケット。しかしドル/円の反応は薄く、逆に109.70円まで小幅上昇しました。

 ドル/円はこのまま110円に戻る? 個人的にはまだ109円下抜けに注目しています。108円台を最後に見たのは今年の1月。この水準を切ると下向きの流れが強まると思っています。

 昨日の為替ウォーカーでは、ユーロ/円や豪ドル/円、ポンド/円が下げていることについて書きましたが、新興国通貨では南アランドが大きく下げています。南アランド/円はフラッシュ・クラッシュ時の安値を目指そうとしています。理由については「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース(5月29日)

29日ドル/円のNY市場の終値は109.59円

 28日の終値に比べ0.25円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:
    モラー特別捜査官が辞任。トランプ米大統領のロシア疑惑捜査打ち切り
    トランプ米大統領が「宇宙軍」を創設
    クリーブランド連銀総裁「今、利下げするのは間違っている」
    サンフランシスコ連銀総裁「制裁関税はインフレを2%近くに押し上げる」

円:
    スマホ持つだけでNHK受信料が発生? 改正放送法が成立
    世界競争力ランキングで日本30位。起業家精神では最下位
    ヤマダ電機、約4万件の情報流出が判明

ユーロ:
    ドイツ銀行がトランプ氏のマネロン疑惑を見て見ぬ振りか
    イタリアのディマイオ副首相「2020年度イタリア予算案では減税を織り込む」
    ドラギ総裁の後任は、ドイツ連銀総裁のバイトマン氏が有力

カナダドル:
    カナダ銀行、政策金利を1.75%に据え置き
    カナダ銀行声明「貿易摩擦の深刻化で、経済見通しの不確実性が高まった」
    カナダ銀行声明「中国を巡る貿易規制は輸出に直接影響を及ぼしている」
    カナダ銀行声明「鉄鋼・アルミ関税撤廃は輸出と投資にプラスの影響」

南アランド: 
    南ア準備銀行総裁「通貨ランドは若干過小評価されている」
    S&P「安定した物価や柔軟な為替レートが南アフリカの格付けを支える」

その他:
    インド下院当選者の4割に犯罪歴あり
    パリのノートルダム寺院、強風で倒壊の危険性

主要指標終値

出所:楽天証券作成

本日の注目通貨

ドル/円:108円か110円か?

 29日のドル/円は東京時間に109.15円まで下げましたが、ここから底固くNY時間には109.70円まで上昇。

 先週までは米国経済に対して強気な見通しが多かったのですが、今週になって雰囲気が少し変わり始めているようです。米中貿易協議に楽観的だったトランプ大統領が「中国との合意準備はできていない」と否定的な言い回しに変わっていることをマーケットは気にしています。併せて米指標の勢いがなくなっていることで、これまでの「米経済は強い」という見方にに修正が入る可能性もあります。今日は米国の1-3月GDP(国内総生産:改定値)が発表されます。予想は前期比年率3.2%から3.1%に下方修正。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

南アランド/円:先行き暗い

 6月4日に発表予定の南アフリカの1-3月期GDPはマイナス予想。ラマポーザ大統領は新内閣に汚職疑惑があるマブザ氏を副大統領に再任、政治運営のために前大統領ズマ派政局との妥協を余儀なくされました。構造改革が進まないとの失望の声が聞かれます。また、破たん状態の国営電力会社エスコムのCEOが突然辞任。同社の再建に暗雲が立ち込めていますこれらの悪要因が一体となって、南アランドに売り圧力がかかっています。

 29日の南アランド/円は7.32円まで下げて、フラッシュ・クラッシュ以来の安値を更新したあと7.49円まで反発しています。ラマポーザ大統領が組閣できたことで、若干の買戻しが入ったようです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

30日:豪民間設備投資、米1-3月期GDP(改定値)など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。