日足チャートでは「Wボトム」形成が意識される
そして、この株価の底打ちについて、再び話を日足チャートに戻してもう少し詳しく見ていきます。
■(図3)日経平均(日足)の動き その2(2019年5月24日取引終了時点)
日経平均の直近高値は4月26日の2万2,362円ですが、この日を境にして下落に転じ、5月14日の安値2万751円をつけた後にひとまず反発を見せ、そして先週にその反発が失速したという値動きになっています。
文章で書いてしまうとややこしくなりますが、こうした動きを図3で矢印を使って描いてみると、いわゆる「Wボトム」が意識されつつあるような格好になっています。今後、株価が上昇してネックラインとなる75日移動平均線や戻り高値(2万1,430円)を上抜ければ、Wボトムが形成されることになり、さらなる株価の戻りが期待できる形になります。
反対に株価が下落し、直近安値を下抜けてしまうと、下げが加速しやすい展開へと舵を切ることになります。図3を見ても分かる通り、下値が切り下がっている傾向となっているだけに注意が必要です。
そのため、今週の日経平均は、5月14日の直近安値(2万751円)と、5月20日の戻り高値(2万1,430円)の範囲内で動くというのがメインシナリオで、ここを超えた時に要警戒というのがサブシナリオになりそうです。
ちなみに、米NYダウも日経平均と同じく、75日移動平均線とWボトムの形成が意識されていますので、こちらも併せてウォッチしていく必要がありそうです。