3回ともガッチリ貯められる人はまずいない!
あなたはどのチャンスを活かしますか?

 さて、3つの「貯め時」「増やし時」について説明してみましたが、必ずしも全員に3回チャンスがあるとは限りません。

 独身時間が短く25歳で結婚すれば、第1の貯め時は使えません。おめでた婚となれば第2の貯め時もありません。逆に結婚が遅く子どもの誕生も遅かった場合は、第3の貯め時がほとんど確保できないという人もいます。

 もちろん、このコラムを読んだときあなたの最初の貯め時はもう終わっているかもしれません。

 しかし、まだ貯め時のチャンスが残っているなら、ぜひ自分にあるチャンスを活かしてください。65歳を引退年齢とすれば第3の貯め時もまだ残っている、という人もいます。

 そして、貯め時が確保できないという人は、あえて貯め時に頼らず資産を増やすことを考えていきましょう。私は下の子どもの大学卒業時に65歳になるので、第3のためどきはほとんど期待できません(それでも70歳まで働くつもりではありますが)。

 そこで、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は満額を積み立てて、「子どもの学費準備と自分の老後準備を同時並行」を心がけています。

 一般的な「貯め時」を知ることは、自分の人生に応用できることでもあります。ぜひあなたの人生と貯め時に役立ててみてはいかかでしょうか。