(先々週~先週の結果)

 4月22~26日は、2万2,200円をはさんだ上値も重いが、下値も堅い上下動でした。

 米国株式はNYダウが年初来高値更新、S&P500指数とナスダック総合指数が史上最高値更新となったことで、日本市場をサポートし2万2,200円をはさんだもみ合いとなり、一時2万2,362円と年初来高値を更新。終値は2万2,258円となり、週単位では前週比+58円でした。安値は2万2,073円だったので堅調な動きだったと言えます。

4月22日(月):前週19日(金)は米国が休場だったこともあり、手掛かり材料に乏しく利益確定売り先行となるものの、一時+79円の2万2,280円と上昇。その後、先物売りで▲101円の2万2,099円まで下落。しかし、再びプラスとなり前週末の終値をはさんで方向感のない展開となり、+17円の2万2,217円と続伸で引けました。 

23日(火):前場は朝高後に下げとなるものの、後場は再びプラス圏に入って+41円の2万2,259円と3日続伸となりました。15日(月)に+298円の2万2,169円とマド空け上昇以降、高値圏での値動きが続き、下値の堅い動きとなっています。連休が終わり出来高が増加してくると上値が期待できるところです。

24日(水):前日の米国市場で主要企業の好決算を受けて主要3指標が大幅上昇。S&Pは2018年9月21日、ナスダックは2018年8月24日の終値での史上最高値更新となったことで、日経平均は+97円の2万2,356円で寄り付き、直後に+103円の2万2,362円と年初来高値を更新。しかし、先物の売りで下げに転じ、一時▲134円の2万2,125円まで下落。終値は▲59円の2万2,200円と4日ぶりの反落となりました。10連休を前にポジション調整の売りが出たといえます。

25日(木):前日の米国市場では株式は3指標そろって反落となったものの、為替が1ドル=111円台半ばから112円台半ばまでのドル高、円安となったことで、寄り付きは▲16円の2万2,183円と売り先行で開始。その後、すぐにプラスに転じ、後場には+134円の2万2,334円まで上昇。終値では+107円の2万2,307円と年初来高値を更新しました(前日は2万2,362円とザラ場で年初来高値更新)。この日の日銀金融政策決定会合で超低金利を「少なくとも2020年春ごろまで」続ける方針を明示したことで、先物に買い戻しが入ったとの見方がありました。 

26日(金):前日のNYダウの反落を受けて▲140円の2万2,167円で寄り付き、一時▲234円の2万2,073円まで下落しましたが、売り一巡後は下げ幅を縮小し、後場になると日銀のETF(上場投資信託)買い観測が支えとなって大引けにかけてさらに下げ幅を縮小して▲48円の2万2,258円の反落で引けました。

 26日(金)の米国市場では、1-3月期GDP(国内総生産)速報値が予想の+2.5%から+3.2%へ上放れしたことで、NYダウは+81ドルの2万6,543ドルと上昇。S&Pは+13ポイントの2,939ポイント、ナスダックは+27ポイントの8,146ポイントと再び史上最高値を更新して引けました。為替は1ドル=111.60円とやや円高でしたが、シカゴの日経先物は+85円の2万2,335円でした。 

10連休中の米国株式の動き

 日本がゴールデンウイーク中(4月29日~5月3日)の米国株式は、NYダウは週後半には下落したものの、週末は下げ幅をほぼ戻して引けました。週前半は3月の個人消費の大幅な伸びを記録し、インフレ指数も落ち着いていることから、堅調な相場となり3日続伸となりました。

 しかし、5月1日に▲162ドル、2日に▲122ドルと続落し、2万6,300ドル台まで下落しました。その背景はパウエルFRB議長が会見でインフレ圧力の弱まりは一時的とし、利下げ観測を否定したこともあって失望売りが先行し、原油安も嫌気されたためでした。しかし、3日(金)の4月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大きく上回り、失業率も49年ぶりの低水準となったことを好感し、+197ドルの2万6,504ドルと大幅反発しました。同時にナスダックも過去最高値を更新。結果的に、米国株式は3指標とももみ合ったものの週始めと週末の株価はほとんど変わりませんでした。

 日本が休日の6日(月)の米国市場は、週末の5日(日)にトランプ大統領が中国からの2,000億ドル相当の輸入品に対する関税を10%から25%に引き上げると表明したことで、NYダウは一時▲471ドルの2万6,033ドルまで急落しました。

 しかし、その後は中国の交渉団が米国に向かっているとの報道で下げ幅を縮小し、▲66ドルの2万6,438ドルで引けました。為替は先週よりも1円近い円高となって1ドル=110.66円で引けました。シカゴの日経先物はNYダウが急速に戻して小幅安で終わったことで、▲45円の2万2,205円でした。