本日の注目通貨

ドル/円:FOMC議事録「なぜ利上げしないか」

 火曜日のドル/円は、円高の動き。111.50円でスタートして高値は111.58円までと上値は重く、NY時間に110.98円まで下落。終値は111.16円。安値が111円より円高になったのは4月1日以来。ダウ平均株価が一時230ドル超下げたことでリスクオンがやや後退、ドルが売られました。

 今夜(日本時間11日午前3時)、FOMC議事録が公表されます。この時の会合で、FOMCは政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利を据え置きました。しかし、マーケットがビビったのは利上げしなかったことではなく、FOMCメンバーによる政策金利の見通し(ドットチャート)が、2019年の「利上げなし」を示していたこと。今年の利上げは2回から1回に減るだろうとは覚悟はしていましたが、FOMCはさらにその先を走っていました。

 さらにFOMCは量的引き締め(QT)も9月で終了。成長率の予想も引き下げ。FOMCのあまりに弱気な姿勢に、マーケットはこれまで楽観的すぎたと反省してドル/円は一時109円台まで売られました。その後は持ち直しつつありますが、112円は3月5日から1カ月以上見ていません。

 議事録では、なぜFOMCのメンバーが今年の利上げ休止が妥当と考えるに至ったのか、その理由が示されることが期待されています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成 

ユーロ/ドル:ECBはどれだけ弱気か?

 ECBは、政策金利を現行の0.0%に据え置く予想。前回3月の会合では、緩和策であるTLTRO(的を絞った長期資金供給オペ)の導入を決めると同時に、利上げ予定時期も今年の夏から年末へ延期することを発表しました。さらにユーロ圏の経済見通しも下方修正。ECBの「弱気オーラ」がひしひしと伝わり、この時にユーロ/ドルは年初来安値(1.1175ドル)まで下げています。

 最近は経済指標に底打ち感も見えてきたのですが、ECBが強気に変わるとは期待できません。ユーロ/ドルは1.12ドル台後半まで反転していますが、依然として年初来安値の更新リスクが残っています。

 なお、一部で話題となった、銀行の準備金に対する段階的金利適用については、議論が煮詰まっていないとして、導入を急がない模様。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成