1982(昭和57)年4月30日

国連海洋法会議で領海12海里以内が確立

 

 1982年4月30日、国連の海洋法会議において「領海は12海里以内」と制定されました。

 領海に関する国家間の争いは大西洋の領有を主張するスペイン無敵艦隊を英国が打ち破った1588年の大海戦にまで遡ります。

 それ以前はローマ法により、国家による海の領有は認められておらず、17世紀に入ってから、領海に関する学術的論争が勃発。最低限の領海と、広い公海における自由競争の二重構造が国際慣習法となっていきます。

 20世紀に入り、国際連盟のもとでも国家間の激しい領有論が展開されますが、合意には至らず、国連の「海洋法に関する国際連合条約」の成立で初めて領海は12海里(22.2キロ)と定められました。

 領海が最も広いのはロシアですが、領海のほとんどが寒冷地となり活かすことが難しいといわれています。広い領海を持つ上位国にフランス(第7位)、英国(第11位)などがありますが、いずれも植民地時代の名残で海外共同体となる島が多いためです。

 日本は、国土面積は世界第61位ですが、領海を含めると世界第9位の広さをもつ海洋国家となり、温暖で豊かな海洋に囲まれている日本の海洋資源開発は、他国に比べて優位であるといえるでしょう。

 

1982 年4月30日の日経平均株価終値は

7,390円71銭

ライター FIX JAPAN 前沢ともあき