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ドル/円:今夜の雇用統計のポイントはここ!

 今夜、3月の米雇用統計が発表されます。雇用動向の手がかりとなる製造業ISM(製造業景況感指数)やADP雇用データなどの指標はいずれも予想より弱い結果。非農業部門雇用者数が、予想の+17.8万人に届かないのではないかという見方が増えています。

 前回の2月の雇用者数が予想をはるかに下回った理由は、悪天候や政府期間の閉鎖といわれています。しかし、米国では3月も例年よりかなり寒かったようで、ベージュブック(米国の地区連銀経済報告)は、政府機関閉鎖の影響がまだ尾を引いていると指摘しています。

 悪いニュースばかりではなく、前週分の新規失業保険申請件数は良い数字でしたし、中国の経済指標も好調、米中貿易交渉の合意期待もあります。今回の雇用統計でも平均労働賃金の伸びは堅調な予想となっています。

 雇用の伸び悩みと労働賃金上昇の組み合わせは、ドルのマイナス(米経済の成長懸念)とドルのプラス(FRBによる利上げ再開期待)で相殺することになるので、ドル/円にとっては動きにくい展開になるかもしれません。もし雇用と平均労働賃金が伸び悩むということならば、マイナスにマイナスでドル/円下落リスクが高まるでしょう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成 
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