本日の注目通貨
ドル/円:112円が重い
3日水曜日のドル/円は、111.32円でオープン、東京午前に111.21円まで下げた後、欧州時間序盤に111.58円まで戻して、終値は111.49円。
豪ドル/円:スクイィーーズ!
スクイーズとは、英語でオレンジなどの果汁を搾り出すという意味ですが、業界用語で「ショート・スクイーズ」というと、売り持ちに傾いているマーケットに大きく買いを仕掛けて、売り(ショート)ポジションをしぼりあげ、損切りさせることをいいます。
3日の豪ドルはまさにこの状況。その前日の2日にRBA(豪準備銀行)が、将来の「利下げ」を暗示するような声明を発表したため、豪ドル/円は79.40円から78円半ばまで下落、利下げが早まる予想で売り持ちポジションも積み上がりました。
ところが、この日発表された豪指標は小売売上高も貿易収支も予想より強かったうえに、中国サービス業PMI(購買担当者指数)も良く、さらに米中貿易協議が合意間近とのニュースも入ってきたことから、豪ドル/円は78.49円から78.49円まで急反発。下げた分を一気に取り戻す「ショート・スクイーズ」が起きたのです。
チャートを見ると、ここから上、79.50円から大台80.00円にかけては強い抵抗ゾーンとなっていて、80円台は昨年12月から見ていません。RBAが最短で来月利下げというリスクが気になるなかで、このゾーンを突破するまで豪ドルを買い進めるのは大変な作業に思えます。今はむしろ、高値圏で待ち構えている売りの方が多いようです。下サイドのメドは78.00円、その下は77.50円。