1934 (昭和9)年4月8 日

忠犬ハチ公の日

  1934年4月8日、忠犬ハチ公の銅像が渋谷駅前に建てられました。

 ハチは1923年(大正12年)生まれの秋田犬で、翌1924年から東京大学農学部の上野英三郎博士に飼われていました。ハチは毎日、渋谷駅まで博士の送り迎えをしていましたが、1925年に博士が亡くなった後も、駅前で主人の帰りを待ち続けたことから忠犬と呼ばれるようになったのです。

 銅像が建てられた1934年には、まだハチは存命であり、銅像の記念式典にも出席しています。  ハチが亡くなったのは翌年の3月8日ですが、銅像が建てられた4月8日が「ハチ公の日」とされています。

 ハチ公のことは国内でもドラマや映画化されていますが、2009年にハリウッドでリチャード・ギア主演「HACHI 約束の犬」という題名で映画化され、世界的にも有名になりました。

 ハチ公の銅像は渋谷駅の他に2つあり、1つは東京大学に、1つは上野博士の出身地の三重県津市にありますが、これらの2つはともに、上野博士と一緒にいる幸せそうなハチの姿となっています。

ライター FIX JAPAN 前沢ともあき