本日の注目通貨
ドル/円:FRB利上げ「終了」
FOMC後のドル/円は111円台半ばから110.50円台近辺まで急落。ドル売りの流れは21日(木曜日)も続き、欧州時間に110.30円まで下げて2月15日以来、約1カ月ぶりの安値をつけたあと、NY時間にフィラデルフィア連銀製造業景気指数の予想以上に良い結果を受けて110.96円まで反発。終値は110.79円。1日の値幅は0.66円。
FOMCは今週20日、市場の予想通り、政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利を2.25~2.50%に据え置くことを決定。
もっとも注目が集まっていたドットチャート(FOMCメンバーによる政策金利の見通し)は、2019年の「利上げなし」を示唆。ドットチャートは1月時点では利上げ2回。今回が1回に減るだろうといわれていましたが、「ゼロ回」というのは想定外でした。量的引き締め(QT)は5月から縮小、9月終了を表明。さらに成長率の予想も引き下げました。今回のFOMCは、FRBのハト派姿勢が強く表れる結果になりました。ドットチャートは、来年の利上げ1回を示していますが、マーケットではすでに「米国の利上げサイクルは終了した」という見方が増えています。
ユーロ/ドル:ユーロ堅調
FOMC後のドル売りの流れでユーロが上昇。対ドルで1.14ドルを突破すると1.1448ドルまで上伸、今年2月5日以来の高値をつけました。21日のユーロ/ドルは1.1415ドルからスタートして東京時間に1.1437ドルまで上げましたが、勢いは続かず前日の高値を更新できないまま1.1342ドルまで下落。終値は1.1375ドル。