本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.35

下値メドは110.02

今朝の天気マークは「くもり」

「今年の利上げなし、成長率は引き下げ、失業率もこれ以上良くならない…」

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の予想をはるかに超えた弱気さにマーケットは動揺を隠せず。少し前までは慎重さにも強気が残っていただけに、FOMCは何か恐ろしい事実を把握したのかと不安になります。ドル/円の112円が少し遠くなった気がします。

毎ヨミ!FXトップニュース(3月21日)

21日ドル/円のNY市場の終値は110.79円

 20日の終値に比べ0.07円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:

FOMC、今年の成長見通しを2.1%に引き下げ
FOMCメンバーの金利見通し、「今年は利上げなし」
FRB(米連邦準備制度理事会)パウエル議長「忍耐強くというのは、判断を急がないという意味」
パウエルFRB議長「小売売上高の弱さを気にしている」

ポンド:

EU(欧州連合)離脱をとりあえず4月12日まで延期
英議会が離脱協定案を否決した場合、4月12日をもって英国は「合意なき離脱」
英議会が離脱協定案を可決した場合、5月22日まで延期
BOE(英中央銀行)、政策金利を0.75%に据え置き

ユーロ:

イタリアの「五つ星運動」幹部が汚職で逮捕。「同盟」が勢力拡大
ノルウェー中銀、政策金利を0.75%から1.00%に引き上げ
スイス国立銀行(SNB)、政策金利を据え置き

主要指標終値

出所:楽天証券作成

本日の注目通貨

ドル/円:FRB利上げ「終了」

 FOMC後のドル/円は111円台半ばから110.50円台近辺まで急落。ドル売りの流れは21日(木曜日)も続き、欧州時間に110.30円まで下げて2月15日以来、約1カ月ぶりの安値をつけたあと、NY時間にフィラデルフィア連銀製造業景気指数の予想以上に良い結果を受けて110.96円まで反発。終値は110.79円。1日の値幅は0.66円。

 FOMCは今週20日、市場の予想通り、政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利を2.25~2.50%に据え置くことを決定。

 もっとも注目が集まっていたドットチャート(FOMCメンバーによる政策金利の見通し)は、2019年の「利上げなし」を示唆。ドットチャートは1月時点では利上げ2回。今回が1回に減るだろうといわれていましたが、「ゼロ回」というのは想定外でした。量的引き締め(QT)は5月から縮小、9月終了を表明。さらに成長率の予想も引き下げました。今回のFOMCは、FRBのハト派姿勢が強く表れる結果になりました。ドットチャートは、来年の利上げ1回を示していますが、マーケットではすでに「米国の利上げサイクルは終了した」という見方が増えています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成 
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ユーロ/ドル:ユーロ堅調

 FOMC後のドル売りの流れでユーロが上昇。対ドルで1.14ドルを突破すると1.1448ドルまで上伸、今年2月5日以来の高値をつけました。21日のユーロ/ドルは1.1415ドルからスタートして東京時間に1.1437ドルまで上げましたが、勢いは続かず前日の高値を更新できないまま1.1342ドルまで下落。終値は1.1375ドル。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

22日:ドイツ、欧州PMI、カナダCPI、カナダ小売売上高など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
​また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。