1987(昭和62)年3月17日

アサヒビールがアサヒスーパードライを地域限定で発売開始

 

 1987(昭和62)年3月17日、アサヒビール株式会社が「アサヒスーパードライ」を地域限定で発売しました。

 当時はキリンビールが業界シェア60%を占め独走状態で、対するアサヒビールは黒字ではありましたが、業界シェアは10%前後と低迷していました。

 しかし1982年3月、住友銀行の村井勉副頭取がアサヒビール社長に就任した時からアサヒの改革が始まります。村井社長は市場調査の結果、消費者の求めている味が今のアサヒビールにはないとし、味の改革を指示したのです。

 従業員は2年前コカ・コーラが味を変えたことで大失敗した例を挙げ、猛反発しますが、村井社長はその決断を実行しました。

「ドライ」とは「辛口」の意味ですが、アサヒビールの開発陣がキレとコクの両方の味を追求した結果、新しい味「ドライビール」が誕生。その年、アサヒスーパードライの売り上げでシェアは12.9%に急上昇しました。

 その後、各社からドライビールが販売され「ドライ戦争」と称される激戦となりましたが、アサヒビールの優位は揺るがず1997年、ついに年間シェアトップとなったのです。

 

1987年3月17日の日経平均株価終値は

21,514円73銭

※3月17日は休日のため前営業日の株価 

ライター:FIXJAPAN 前沢ともあき