先週の結果
一進一退の動きの後、一気に2万1,600円台回復
日経平均株価は、高値圏での一進一退を繰り返した後、3月1日(金)には、円安進行を追い風に当面のフシであった2万1,500円台を突破し、一時2万1,641円まで上昇。+217円の2万1,602円と3カ月ぶりの水準を回復しました。
2月25日(月):前週末の米国市場で米中通商協議の進展期待を背景に米国株式が上昇したことで、日経平均も買い先行。+142円の2万1,567円で寄り付き、一時+164円の2万1,590円まで上昇しました。その後、戻り売り圧力強くもみ合いとなり、終値は+102円の2万1,528円と昨年の12月17日以来の2万1,500円台を回復しました。
26日(火):引き続き米中通商協議の進展期待が続き、買い先行で一時+82円の2万1,610円まで上昇。しかし、円安一服や上海株式の小幅安もあって売りに転じ、後場には「インド軍のパキスタン空爆」のニュースで売り優勢に。一時▲122円の2万1,405円まで下げ、終値は▲78円の2万1,449円で引けました。
27日(水):前日の米国市場は主要3指標そろって3日ぶりに反落しましたが、日経平均はFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の議会証言で追加利上げの先送り観測から、海外投資家の先物買いを中心にしっかりした動きとなり、一時+129円の2万1,578円まで上昇。終値は+107円の2万1,556円と反発して引けました。
28日(木):前日の米国市場では、高値警戒感からNYダウ平均株価が続落したことや、一時、1ドル=111円をつけた為替がやや円高方向の動きとなったこともあり売り先行に。後場にはこう着状態が続いたあと、先物にまとまった売りが出て▲171円の2万1,385円の反落となりました。
3月1日(金):前日の米国市場は株式3指標そろって反落(NYダウは3日続落)となりました。しかし、米GDP(国内総生産)が予想を上回り、2月のシカゴPMI(購買部協会景気指数)も大きく予想を上回ったことで債権利回りが上昇。ドル買いが加速し、1ドル=111円台半ばまで買われたことで、日経平均は円安を受けての買い先行となりました。
+104円の2万1,490円で寄り付くと、円安歩調とともに2万1,600円台を回復。後場には一時+256円の2万1,641円まで上昇し、さらに大引けにかけて高値圏で推移。+217円の2万1,602円と2万1,600円台で引けました。
1日(金)の米国市場では、3月1日の米中通商協議の猶予期限の延長を正式に表明したことで、早期合意への期待からNYダウは4日ぶりに反発し、一時+220ドルの2万6,143ドルまで上昇し、終値は+110ドルの2万6,026ドルと2万6,000ドルを回復して引けました。為替もドルが買われて一時2カ月ぶりに112円台となり、シカゴの日経先物は+135円の2万1,755円となっています。
今週の予想
今週は、チャート的には戻りを試す動きだが、週後半は手控えムードへ
3月4日(月)は、先週末の米国株高と円安基調を背景に、買い先行で始まり+210円の2万1,812円で寄り付きました。その後は一服するも上海株式の一段高にサポートされ、後場には一時+257円の2万1,860円まで上昇して、終値は+219円の2万1,822円で引けました。
目先の目標とした昨年の10月2日の2万4,448円の高値から12月26日の1万8,948円の安値までの下げ幅の半値戻しである、2万1,698円を達成しました。ここからは2万2,000円の大台のフシや200日移動平均線のある2万2,048円が意識されるところですが、ここからは戻り売りも出やすく、週末にはメジャーSQ(特別清算指数)も控えているので大きな上下動もしくは様子見になる可能性があります。