市場参加者が少ない12月は要注意!

しんた:逆に、9月末から12月末は、18回中13回プラス!
先生:「閑散に売りなし」という相場の格言は知ってる?

しんた:聞いたことはありますけど……。

先生:簡単に言うと、「市場参加者が少ないときは、売りが出にくい」ってことなの。12月末が高くなりやすい理由のひとつに、12月は「市場参加者が少ない」から「売りが出にくい」っていうのがあるのかも。

ひな:なんで12月は市場参加者が少ないんですか? …クリスマスだから、なーんて。
先生:その「クリスマス」は、半分正解! 海外では、クリスマス休暇を取る人たちがいるから、年度末に激しく売買する人たちは少ないみたい。さらに、年金などを運営している大きな投資家たちは、ファンドで運用しているケースが多々あるんだけど、「注文は1カ月前まで」とかのルールがあるのが一般的。だから、12月に入ってから行われる取引が少なくなるの。

ひな:でも「売りが出にくい」のは、なんで?
先生:「売る」ためには、「買い」の人たちがいないと売れない。だから、参加者が少ないときに「売る」と、参加者が多いときよりも、値段が下がってしまう可能性が高い。

しんた:でも、「買い」も条件は同じじゃないですか?
先生:「買い」は急いでない人が多いの。だから、買いたい値段の「売り」が出てくるまで待てる投資家が多い。一方で「売り」は、「利益確定」とか「損失確定」のために、急いで売る人が多い。

ひな:そうなんだ。
しんた:なんか、それも「機関投資家の法則」っぽい!
先生:さらにアメリカは「クリスマス」は大イベント。各社「クリスマス商戦」への期待もあるの。だから、経済効果への期待も高くて、株が高くなりやすい。

ひな:クリスマスの力ってスゴイ!
しんた:「相場の格言」って、やっぱりある程度の根拠があるんですね。面白い!

 

投資をはじめてみよう!

しんた:まとめると、過去実績の分析からは、「個人投資家が投資を開始するチャンス」として、「相場の格言」や「機関投資家の法則」もある程度後押ししてくれる、3月下旬か9月下旬がよさそう、ってことでいいでしょうか。

ひな:先生! これ、知ってて「2月下旬から3月下旬に買おうかな」って、言ってたんですか?
先生:え? まあ、なんとなく、ね。