相場の格言:いつ買うのがいい?
しんた:とりあえず、1月から12月の1年間で、日経平均が高値をつけた月、安値をつけた月を、2000年以降について調べました!
図1:日経平均株価が年間最高値を記録した月と最安値を記録した月(2000~2018年)
しんた:高値は19回中6回が12月、あとは、4月と5月が合計で6回。
ひな:結構偏ってる。
先生:「節分天井」はともかく、「セルインメイ」はある程度合っているみたいね。
しんた:12月高値の6回中、5回は2012年以降。アベノミクスをはじめとする世界的な量的緩和で株式市場が上昇しているからかも。
ひな:ということは、アベノミクスを除くと、セルインメイがある程度当たってそう! 安値は、11月から1月に7回、4月から6月に7回か。
先生:高値ほど偏ってはいないけど、なんとなく5月近辺と12月近辺が多いことが分かるね(図1:黄色部分)。
次に、3カ月ごとの上昇率・下落率を計算してくれる?
しんた:了解です!
日経平均株価の3カ月毎の上昇率・下落率(2000~2018年)
しんた:7~9月の3カ月間は、上昇回数より下落回数の方が多いですね。「セルインメイ」って、すごいですね!
先生:古くからある海外の格言なんだけど。そうすると、9月末に安くなる確率が高そうね。
ひな:でも先生、上昇回数と下落回数の差を考えれば、3月末も9月末とほとんど一緒です! それに、最近5年間だけで見れば「12月末から3月末」の下落回数がダントツで多い。「彼岸底」もそれなりに当たってるのでは?
しんた:3月下旬や9月下旬に下がる「機関投資家の法則」と一緒になってきたね。