本日の注目通貨

ドル/円:リスクオン ≠ 円安

 21日はドル/円の値幅がさらに狭まり、安値が110.53円、高値が110.86円でした。この日ダウ平均株価は下げましたが、株式市場は堅調地合い、米長期金利も上昇しているのにドル/円は反応せず。これまで続いてきた「リスクオン」イコール「円安」という関係が崩れてしまったとの指摘もあります。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

豪ドル/円:乱高下

 21日は豪ドルは乱高下しました。スタートは東京時間に発表された豪雇用レポートでした。1月の新規雇用者数が上回る増加だったことで、豪ドル/円は今年の高値に迫る79.83円まで急上昇。

 ところが、豪大手銀行のウエストパックが、RBA(豪準備銀行)の政策金利見通しについて、従来の「年内「据え置き」を「今年2回利下げ」に下方修正したとレポートを出すと、今度は79円付近まで急落。

 それだけではまだ済まず、中国の大連港が豪からの石炭輸入を禁止したとの報道で豪ドル売りが再開。禁輸は中国と豪の外交関係悪化だと不安が広がったのですが、中国側がこれを否定したことで、79円まで戻す場面もありました。しかし、NY時間午後には再び売り優勢となり、この日の安値78.33円まで下げました。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成